障害者支援センターさくら

施設長挨拶

私はSAKURAに異動になる前は、多久市のさくらんぼ保育園で園長をしていました。 さくらんぼ保育園は紫綬褒章を受章した斎藤公子氏のさくらさくらんぼ保育を実践している保育園です。 さくらんぼで学んだことは、「たとえ弱い子であっても育ちきる」ということです。子らの持つ力を信じて、 外から教えるのではなく、内なる力を引きだすこと。 これは障害者の世界でも変わらぬ真理だと思っています。
私たちは「育つ」ことに価値を置いて支援を組み立てています。 私たち支援者も利用者さんのおかげで日々育っていると思います。 利用者さんを見ていますと、加齢や障害の進行、その他の要因で失っていく能力も残念ながらありますが、 日々生活を積み重ねることで獲得していく能力も確かにあります。 いかに日々の生活を組み立てるかで結果が違うと思います。 私たちは利用者さんの声や心に注意深く耳を傾けたいと思っています。 相手がたとえ言葉を持たなくとも、何をしたがっているのか、何で困っているのか、 何の区別がつかないのかなど、心を寄せて推察することはできると思うのです。
支援員は感じたこと、気づいたことを基に支援を組み立てます。 利用者さんの興味のありそうなことを生活に取り入れ、困らずにすむ環境をつくり、 区別がつかないのであれば、より区別のつきやすい方法を考えたり、区別せずにすむ環境をつくったり、 もう少しわかりやすいことから区別する練習を取り入れたり、一人ひとりをじっくり観察して支援を練ります。 観察眼と想像力、実践力、柔軟な発想。これこそが支援員の大切な技術だと思っています。
以前と比べるとずいぶん落ち着いた施設になりました。 支援員もしっかりと利用者さんをみつめ、せいいっぱい向かい合っているように思います。 ここから就労支援B型、生活介護とサービスの質によって枝分かれしていくのだと思います。 利用者さんが「Sakuraでよかった」と誇りに思うような施設でありたいと思っています。
sakura
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