あおぞら

施設長挨拶

以前さくらんぼ保育園で勤務していた頃、障害をお持ちの母子が訪ねていらっしゃいました。 私個人としては受け入れたいと思ったのですが、受入れ態勢が取れなくてお断りした苦い経験があります。 今思い返せば、受け入れ態勢とは職員数云々ではなく、 どのような保育をしたらよいかわからなかったのが一番の原因でした。 統合保育。健常児さんと共に過ごすことで障害児さんも育っていく。親の気持ちも満たされます。 しかしこれだけでは弱い子らを育ちきらせることはできないという思いが、長い年月をかけてじんわりと膨らんできました。 さくらんぼ保育園が軌道に乗り刺激が欲しくなったこと、新しい世界で一から勉強したいという気持ちが湧いてきたこと、 少し天狗になっていたことに対する戒め、そして何よりも障害児保育には専門的な知識が不可欠だという思い、 いろいろなことが交錯してあおぞらを創設致しました。 今現在肢体不自由児を中心に療育をしています。 平成23年6月に上田法訓練士の資格を取得し、あおぞらに手技を持ち帰って、 あおぞらみんなで上田法という手技を子ども達に施しています。 子ども達があおぞらにやってくると、まず子ども達の体の状態を見ます。 どこの筋肉が緊張して固くなっているか、上肢下肢の可動域はどの程度か、 脊椎のしなやかさはどうかなど、声をかけたり遊んだりしながら自然と評価します。 そしてマッサージをして心と体を緩め、上田法に入ります。 上田法はどの手技から入るかで緩み具合が違ってくるので、 今子どもを苦しめている原因となっているところにたどり着いて、 ゆるめるには戦略を練らなくてはなりません。日々研鑽しております。 ゆくゆくあおぞらは建物を新築し、より良い環境で展開できればと思っています。 夢は肢体不自由児さんと知的さんを共にお預かりできるような施設にしたいです。 さくらんぼで学んだ知識と経験、 ABAやTEACCHなどを織り交ぜながらどんな子でも人と関わり合いたいと思っているという信念のもとに 育ててみたいという思いがあります。これからがとても楽しみです。 aozora-20130317
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